うおのめ・たこ

足の裏の皮膚が硬くなっているのは”うおのめ”?

足の裏の皮膚が硬くなっているのは”うおのめ ”?うおのめとは、足裏の皮膚が円形に硬く・厚くなった角質の塊のことを指します。円形の中心に芯ができることから、魚の目のようだということで、このように呼ばれています。医学的には「鶏眼(けいがん)」と言います。
うおのめは、物理的な刺激に対して皮膚が起こす防御反応として発生します。そのため、男女比でいうとハイヒールなどで偏った刺激がかかりやすい女性の方が発生頻度は高くなります。
放置して大きくなってしまった場合、うおのめの奥の神経が圧迫されて痛みを伴うこともあります。

皮膚に芯のない“たこ”

皮膚に芯のない“たこ”たこも、うおのめと同じよう物理的な刺激によって発生する角質の塊です。
うおのめとして違う点として、芯がないこと、痛みがないことが挙げられます。また医学的には「胼胝(べんち)」と言います。

うおのめとたこの原因

うおのめとたこは、原因が共通しています。

合わない靴・ハイヒールを履いている

合わない靴・ハイヒールを履いている先の尖った(細い)靴、かかとの高いハイヒールを履いていると、足裏のごく一部に偏った物理的刺激が発生します。また平らな靴でも、サイズや形状が合っていないと、同様の物理的刺激が発生し、うおのめやたこの原因になることがあります。

足の変形・歩き方の癖

長年先の細い靴やハイヒールを履いたことなどで外反母趾といった変形が生じていたり、歩き方に癖があると、身体の重心そのものがズレます。すると、合っている靴を履いているとき・裸足のときも足裏の一部に偏った物理的刺激が発生し、うおのめやたこができやすくなります。

スポーツに伴う過度の負荷

裸足で行い床との摩擦が多いスポーツ、足裏に持続的な過度の負荷がかかるスポーツなどをしている方は、うおのめやたこが発生しやすくなります。

うおのめとたこの治療・治し方

うおのめとたこの治療についてご紹介します。

外用薬

入浴後に、角質をやわらかくする外用薬を塗りこみます。
たこの場合は外用薬のみで治療を終えられることもありますが、うおのめの場合には、基本的に次にご紹介する芯を含めた肥厚した皮膚を取り除く処置(鶏眼処置)が必要となります。

鶏眼・胼胝処置

専用の道具を使って、硬く厚くなった皮膚を削り取ります。
うおのめの芯を除去する際にはやや痛みがあります。できるだけ痛みが出ないように処置をいたしますので、ご安心ください。

なお、これらの治療を行ったあとも、原因を取り除かなければ再発してしまうことがあります。できるだけハイヒールを履かない・履く頻度を減らす・ヒールの低いものにする、サイズ・形状の合った靴を選択するといったことが非常に重要になります。
足幅の広い靴を販売しているメーカー、足の形状を詳細に測定してくれる販売店などもございますので、ご自身に合う靴が見つからないという場合には利用してみることをおすすめします。

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