肌の水分と油分が不足している
乾燥肌
乾燥肌とは、肌の水分と油分が本来より少なくなってしまった状態を指します。
水分・油分の不足によって皮膚のバリア機能が低下するため、紫外線や摩擦、刺激物質の影響を受けやすくなります。また、皮膚がなんとかバリア機能を維持しようと油分を過剰に分泌し、ニキビの原因になることもあります。そのため、ニキビができるから乾燥肌ではない、というわけではありません。
水分と油分のバランスを改善することで、乾燥肌やニキビなどの肌トラブルの解消・予防が期待できます。
乾燥肌の原因
乾燥肌の原因には、以下のようなものがあります。
加齢
加齢によって、油分の分泌量は徐々に低下していきます。
特に30歳以上の女性は、ホルモンバランスの変化などによって乾燥肌になりやすいと言われています。
紫外線
紫外線は、皮膚表面の角質層の水分を奪い、さらに角質層にダメージを与えます。
空気の乾燥
空気が乾燥していると、皮膚表面の水分はいつもより多く蒸発し、乾燥肌を招きます。
特に冬場、エアコンの効いた部屋などは、空気が乾燥しやすくなっています。
食生活の乱れ・極端なダイエット
食生活が乱れ、栄養バランスが乱れると、皮膚の健康も損なわれ、その症状の1つとして乾燥肌になることもあります。また、無理なダイエットなどによって栄養が不足し、乾燥肌を引き起こすこともあります。
上記のように、乾燥肌は環境要因も大きく関係しています。「体質だから」「いつものことだから」と諦めず、一度、じゅん茨木皮フ科・形成外科にご相談ください。
乾燥肌になりやすい部位は?
まずは「顔」です。顔の皮膚はもともと敏感である上、紫外線やメイクなどで刺激を受けやすい環境にあります。
その他、「首」、「胸元」、「背中」、「脛」、「肘」、「膝」、「かかと」など、衣類・下着などの摩擦が起こりやすいところ、皮脂の分泌が少ないところなどに頻発します。
乾燥肌治し方・対策
乾燥肌の治療法、またご自宅で取り組める乾燥肌対策などをご紹介します。
薬物療法
主に保湿剤を使用します。継続して使用していくことで、徐々に症状は改善していきます。
かゆみや湿疹が強い場合には、ステロイドやアレルギー反応を抑制する薬などを使用することもあります。
化粧水や乳液での保湿
洗顔後や入浴後は、お肌から水分が奪われやすいタイミングです。
化粧水や乳液でしっかりと保湿をしましょう。ヒアルロン酸、セラミド、グリセリンなどの保湿効果の高い成分が配合されているものがおすすめです。
紫外線対策
紫外線は、乾燥肌の原因の1つです。
日焼け止めクリーム、帽子、日傘、サングラスなどで紫外線対策をしましょう。
部屋の加湿
特に冬場は、加湿器などで部屋の湿度を50~60%に維持するようにしましょう。
乾燥肌の方におすすめしたい食べ物
乾燥肌は、栄養バランスが乱れていたり、不足したときにも起こります。
栄養バランスのよい食事を摂りながら、特にビタミン類、タンパク質、亜鉛、必須脂肪酸といった栄養素を意識的に食事に取り入れるようにしましょう。
タンパク質を多く含む食品
- 卵
- 納豆
- 豆乳
- 肉、魚
- 牛乳、ヨーグルト など
亜鉛を多く含む食品
- 牡蠣
- 蟹
- 赤身肉
- 赤みの魚 など
必須脂肪酸を多く含む食品
- べにばな油
- コーン油
- 青魚 など
ビタミン類を多く含む食品
ビタミンA
- 小松菜
- ニンジン
- かぼちゃ
- ほうれん草
- 海藻類
- 卵黄
- レバー など
ビタミンB2
- レバー
- 卵
- 納豆
- アーモンド など
ビタミンB6
- 鶏むね肉
- イワシ、マグロ
- にんにく
- サツマイモ
- バナナ
- アボカド など
ビタミンC
- いちご
- レモンなどの柑橘類
- アセロラ
- キウイ
- ブロッコリー
- 小松菜 など
ビタミンE
- 大豆製品
- アーモンド
- サバ
- パプリカ
- ほうれん草
- さつまいも など
肌が乾燥してかゆみが強い場合にはご相談ください
乾燥肌とは、皮膚の水分・油分が不足し、バリア機能が低下している状態です。
紫外線やアレルゲンなどの刺激を受けやすい状態にあり、かゆみを伴うことも多くなります。かゆみがあると、さらに引っかくなどして症状が悪化するという悪循環に陥ることも。
悪化しないうちにきちんと治すことが大切ですので、少しでも乾燥を感じたら、お早目に当院にご相談ください。