爪が黒くなる

手足の爪が黒い・端っこが黒い・
黒い線がある

手足の爪が黒い・端っこが黒い・黒い線がある爪の形や色は、栄養状態や体調などの良し悪しを判定するバロメーターになります。
爪が黒い、黒い線があるなど、何らかの異常を感じたときには、お早目にじゅん茨木皮フ科・形成外科にご相談ください。

爪が黒くなる原因は?

爪が黒くなる原因のうち、主なものをご紹介します。

靴が合っていない

つま先の細い靴、ハイヒールなどは、爪付近に過剰な負担をかけます。
日常的にそういった靴を履いていると、爪が肥厚する、巻き爪・陥入爪になる、爪が変形する・黒ずむといったことが起こり得ます。

加齢

加齢によって、爪も徐々に乾燥します。一方で歩く機会が減少することから、爪が厚くなったり、変形したり、黒ずんだりといったことがあります。

病気・外傷

爪水虫、悪性黒色腫などの病気、外傷などによって、爪が黒く変色することがあります。

爪が黒い場合に考えられる病気は?

爪が黒い、黒っぽい場合に考えられる病気をご紹介します。

爪下血種

爪の下で内出血を起こしている状態です。爪をぶつけたり、つま先に負担のかかる激しい運動・登山をしたときなどに起こります。
また、爪全体が黒くなることもあれば、部分的に黒くなることもあります。ぶつけたときのジンジンした痛みは徐々に治まります。爪下血種は自然治癒するもので、爪が伸び半年もすれば黒い変色もなくなります。
ただ、思い当たる原因がない場合には、皮膚科を受診し、他の病気との鑑別をする必要があります。

爪水虫(爪白癬)

足などに起こる水虫と同じように、白癬菌の乾癬を原因として発症します。
爪の白濁、肥厚、変形、もろくなるというのが主だった症状ですが、爪が茶色っぽく変色するケースもあります。
放置していると家族へとうつしてしまう可能性が高いので、皮膚科で治療を受けましょう。

黒色線条

爪の下へのメラニンの沈着などを原因として、爪に縦の黒い筋が入ります。正常な部位との境目はくっきりとしており、色むらもありません。
また基本的に、線が太くなる、色が変化するということはありません。

悪性黒色腫(メラノーマ)

爪のがんです。黒く変色した爪が心配になって受診する患者様は多いものの、悪性黒色腫であるケースは稀です。
黒色線条と同様に爪に縦の黒い線が入りますが、太く、境界が曖昧である点が異なります。また、線の一部が途切れていたり、爪の組織が一部破壊されているといったことも、悪性を疑う指標となります。数カ月~数年かけて徐々に範囲が広がっている場合には要注意です。

全身疾患

慢性閉塞性肺疾患(COPD)、肺線維症、心不全、強皮症、混合性結合組織病といった全身疾患によって爪が黒っぽく変色することがあります。
これらの疾患が疑われる場合には、提携する医療機関をご紹介します。

手足の爪の黒さが気になる方は
ご相談ください

手足の爪の黒さが気になる方はご相談ください爪の色が黒い場合であっても、爪下血種や黒色線条といった、大きな問題のないものが大半を占めます。
ただ、周りの人にうつってしまう爪水虫であるケースも少なくありませんし、悪性黒色腫や全身疾患を原因として爪が黒く変色するケースが存在するのもまた事実です。
特に以下のような場合には、お早目に当院にご相談ください。もちろん、黒くない場合であっても、爪が大きく割れてしまった場合、変形した場合なども、治療が必要です。

  • 原因が思い当たらないのに爪が内出血したように黒い
  • 爪がもろくボロボロになってきた
  • 変色の範囲が広がってきた、色が変わってきた
  • 黒い線の境界がはっきりしない、ぼやけている
  • 黒い線が太くなってきた
  • 黒い線が一直線ではなく途切れている
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