かゆいまたはかゆくない赤い斑点
かゆみを伴う赤い斑点が現れた場合には、湿疹や突発性発疹、帯状疱疹が疑われます。
一方で赤い斑点が出たけれどかゆみはないという場合も、アレルギー反応である可能性もあるため、注意が必要です。
もちろん、蚊に刺されたような問題のないケースもありますが、症状が続いている、気になるときには、お早目にじゅん茨木皮フ科・形成外科にご相談ください。
赤い斑点ができる原因と
考えられる病気
赤い斑点が現れたときに、疑われる病気をご紹介します。
湿疹
紫外線や摩擦などの物理的刺激、洗剤や薬品などによる化学的刺激、アレルゲン、感染などを原因として起こる皮膚の炎症の総称です。
赤い斑点の他、かゆみや痛み、皮膚の乾燥などの症状が見られます。また、ジュクジュクと化膿することもあります。
突発性発疹
生後6か月～2歳頃に好発する、ウイルス性の発疹です。
突然の高熱が出ますが、数日で治まります。そして熱が治まった頃に、腹部や背中に赤い斑点が現れます。
掌蹠膿疱症
扁桃炎や虫歯、副鼻腔炎、中耳炎などの病巣乾癬や金属アレルギーを原因として、手のひらや足裏に左右対称の赤い斑点が現れます。皮膚のかさつき、膿をもった発疹、かゆみなどを伴うこともあります。
そしてこれらの症状が繰り返されるという特徴があります。
薬疹
薬に対するアレルギー反応によって、赤い斑点などの症状が見られます。薬を使用してすぐの発症とは限らず、数日後、数週間後に症状が現れるケースも珍しくありません。
その他、発熱、肝臓・腎臓の数値の異常などが認められます。
ジベルばら色粃糠疹
ウイルス感染の後に現れる、腹部・背中の赤い斑点です。周りの人にうつることはありません。
多くは自然治癒しますが、他の病気との鑑別のため、皮膚科を受診するようにしましょう。
食物依存性運動誘発
アナフィラキシー
運動後、かゆみのない赤い斑点が現れた場合には食物依存性運動誘発アナフィラキシーが疑われます。
小学生・中学生くらいの年代に好発する、アナフィラキシーの1種です。小麦などの特定の食品を口にしたあと、運動によって症状が誘発されます。腹痛、吐き気、呼吸困難などをきたし、重症化することもあります。
IgA血管炎
皮膚の細い血管に生じる炎症を指し、幼児～中学生くらいの年代で好発します。太もも、ふくらはぎなどにかゆみのない赤い斑点が生じます。風邪をひいて1～3週間後に出現するケースが目立ちます。その他、微熱、倦怠感、関節痛、腹痛などの症状を伴うことがあります。
大人にも起こる病気であり、その場合は重症化するリスクが高くなります。
赤い斑点ができた場合には
ご相談ください
赤い斑点という症状は、ちょっとした虫刺されでも起こるものですので、なんとなく放置している方が少なくありません。ただ、その中にはこのページでご紹介したような疾患を原因とするものも存在します。
かゆみの有無に関係なく、赤い斑点が気になったときには、お早目に当院にご相談ください。もちろん、赤い斑点以外に症状がある、強い痒みがある場合などは、より早期の受診をおすすめします。
